桜梅桃李



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いのちの重み


ここのところ見聞きする子どものいじめの報道に触れると、
本当に苦しい。

学校や教育委員会が出てきて、頭を下げたり弁明したりしているが、
加害少年たちの親はいったい何をしているんだろう。

どんな理由があるにせよ、いじめる側が絶対に悪い。

だから加害少年・少女たちの親が悪いのだ、と言いたいわけではない。

学校においての教育ももちろん必要だろう。
しかし、どんな策を講じても、いじめはゼロにはならないかもしれない。

では、どうすればよいのか。
いろいろな識者が意見を言うが、あたしは正解などないと思っている。
あるのは問いだけだ。

自分だってちっともいい親じゃないし、ひととしても課題だらけ。
あたしの両親も、ぜんっぜんダメだった。
でも、ダメダメでもとりあえず、ここまでちゃんと生きてこれた。

正解なんかわからなくても、できることはある。
それは、ひとりひとりが自分に問い続けることだ。
死ぬまで問い続けることだ。

自分を大切にしているか?
家族を大切にしているか?
友だちを大切にしているか?

あいさつはちゃんとできているか?
職場で、遊びで、そのときのベストを尽くしているか?
好きなひとに、好きって言えているか?
嬉しいときに、感謝のきもちを伝えているか?

きりがないが、拙くても、たとえうまくいかなくても、
そのときできることをやる。

うまくいかないときも腐らずに、自分の本心を聴けているのか?
夫や妻や、子どもの立場になって思ってみたり、考えているのか?

いじめはなくならなくても、ひとりひとりが問い続けてゆけば、
絶対になにかが変わる。原発問題も同じ。
誰かじゃない、自分なんだ。

こんなタイミングに、鷲田清一氏の『噛み切れない想い』という本を
読んでいる。以下、抜粋。

教育は「教えること」ではないと思う。
そうではなくて見せることだと思う。
いのちの重さを教えるというのは、大人たちがいのちに
どう向きあっているかを包み隠さず子どもに見せることだ。

大人が他のいのちにどう向きあっているかを見ることで、
子どもはいのちの大切さを学ぶ。
大人が他のいのちをぞんざいに扱っているのを見れば、
子どももそのまねをするだろう。
そのことの怖ろしさを大人は知るべきである。


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by udonge7030 | 2012-07-21 16:22 | 日々のあわ

アゲハチョウ

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先日のこと。図書館のカウンターに座っていたら、
身体の大きな男性が、こっちへ来てくださいという。

もめごとかしら・・・ 不安なきもちで後を追ったら、
窓際の壁に、美しいアゲハチョウが静かに羽を広げていたのだった。

男性は、「これはチョウだろうか、蛾だろうか」と尋ねる。
ちょうちょです。ここは高層で窓が開かないのに、
どうやって入ったんでしょう。捕まえましょうね。

そのひとは、「外へ逃がしてきます」と言う。

1階まで降りなくてはいけないのですが、
お願いしてよろしいのでしょうか。

そのひとは、チョウの羽を左右から両手でつかみ、
「可哀想だからな」とつぶやきながらエレベーターに乗った。

ああ、羽をつかんじゃダメだったら… という言葉を飲みこみ、
わあ、ありがとうございます! 頭を下げて見送った。

そんな日。
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by udonge7030 | 2012-07-10 07:33 | 未司書の世界

お産は人生の縮図

妊娠期は短い。やれつわりだ、やれ仕事だ、で気づいたら臨月に…
てなもんです。でも、後々思い出してみると、本当にかけがえのない
ひとときなのです。

ヨーガでは、骨盤を開くポーズはもちろん、骨盤を閉じるポーズも
取り入れられています。骨盤を閉じるポーズには腰を強くする、
お腹のはりの解消などの効果が期待できます。

妊婦だって、腹筋運動もするのよ。
でも無理は禁物。疲れたら休む、がんばらない。
でも、がんばることで自信がつくのなら、やってみてもいい。

すでに33週めのWさん(2人め妊娠中)は、体重増加を気にしての初参加。
何キロ増加までオッケーかなんて、個体差もあるので、ここではいいません。

個人的には、美味しいなと思うものを食べて、1日1度くらいは開脚して、
景色を楽しみながらぽかんと散歩する…
妊婦さんには、こんな感じがいいんじゃないかな。

以前、マタ二ティ・ヨーガをすごーくがんばって、仕事もお産ギリギリまで
がんばって、産じょく入院するための助産院も決めて…
お産に向けてとってもこだわって、ベストを尽くした生徒さんがいました。

もともとリスクの高いお産だったのですが、予定通りお産を終え、
助産院へ移ったものの、思うようにオッパイが出ませんでした。
彼女は早々産後うつに。息子くんとはしばらく離れ離れに暮らしました。

でも、手を打つのが早かったので、数ヶ月で回復。
1年後、息子くんと一緒の笑顔の写真が届いたときの歓びは、
忘れられません。

身体が柔らかいから、一生懸命運動したから、食べものに気を使ったから・・・
=安産 =いいおっぱい ではありません。
むしろ、理想やこだわりのないひとのほうが、うまくゆくケースも多い。
つまり、正解はないの。

でも、ひとはなにかをめざし、願って生きてゆくもの。
うまいこといっても、いかなくても、あなたのお産。
たとえ思うようにいかなくても、がんばったこと・こだわったことは
やりきったという納得を生むことでしょう。

お産は人生の縮図。たかがお産、されどお産。
ハッピーなお産を迎えてほしい。
もしそうじゃなくても、転んだときになにかつかんでくれたら嬉しいな。
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by udonge7030 | 2012-07-09 22:52 | 繁殖記

カウンターは舞台です。

嘱託ではたらいている某図書館で、有志によるブックトークの会があった。
お話をしてくださった大先輩・Kさんは、絵本の紹介(?)の世界において
全国的に有名な方らしい。

公立図書館の職員は、図書館の看板としての自覚が求められる。
面白くて栄養になる、図書館においての児童サービスについて
(おもに絵本の選択について)のお話の最後に、Kさんはおっしゃった。

カウンターは、舞台です。

ああ、意味は違うかもしれないけど、あたしもずっと感じています。
講師のしごとも、奉仕のしごとも、舞台だって。

講師のそれは、これをこれこれこうやって伝えたいんですという、
ある種のおせっかいかもしれない。
奉仕係のそれは、利用者のニーズにきもちよくお応えすること。

でも、いつも本番であること、一期一会であることは同じ。
こちらは失敗しても、次に活かすことができるけれど、相手はがっかり
することでしょう。

明日も、明後日も、舞台がある。
だから、わが家はほっとできる場でありたい。

Kさんの素敵な一面を垣間見ることができた、よき日。

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カウンターは、図書の貸出・返却・予約や検索作業をするところです。
優雅で楽ちんそうに見られるのですが、個人情報を扱う上、ご利用者の
様々なニーズにお応えするので、容易ではありません。

カウンター業務は、図書館のしごとの氷山の一角です。
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by udonge7030 | 2012-07-04 20:51 | 未司書の世界

チビねこ

いつもありがとうございます。どんげです。

先々週、わが家に家族が増えました。
近所の友人が、母猫に放置された子猫を3匹拾ったのです。

そのうちの一匹は、内臓に障害をもっているらしく発育が遅れており、
しかも発見時には大きなコブがありました。コブは手当てで
おさまりましたが、脳にも障害があるかもしれません。

動物病院の先生曰く「この子は長く生きられないかもしれない。
様子を見て手に余るようだったら、安楽死を考えましょう。」

その子猫、リュウ(龍と命名。強そうな名前にしてみました)は、
先生に手を尽くされ、小粒ながらも元気に育っています。

「情が移っちゃって、安楽死なんかさせられないわ…」
先生はプロとして失格だな、とも感じましたが、
動物にいのちを捧げているような殊勝な女性です。

先生の家には、引き取り手のなかった動物がおおぜいいるらしく、
この子はもらい手を探すのも困難だろうということで、
結局わが家で引き取りました。

病院ではいろいろな手当てをしてもらいましたが、いつもゲージの
中でひとりぼっち、とっても不憫に見えました。
わが家では、きょうだいたちとじゃれあい、よく眠り、いっぱい
抱っこされ、床を駆けまわることができます。

いっぱいいっぱい刺激があって、たくさんの手があるわが家。 
確かにきょうだいよりは見劣りするけれど、自分でごはんも
食べるし、うんちだってちゃんとできます。(飼い主がいいからな!

どこまで生きられるのか。どこまで大きくなれるのか。
時間や労力、経済的なこと…
他の子に比べると、やっぱり手がかかります。

「この子を連れて帰る自信なんてぜんぜんありません…」
あたしは、先生に弱音を吐きました。

でも、リュウは今日も元気いっぱいです。
猫たちは、未来を思いわずらうことなんかしない。
いまここで、地球で遊びたくって、生まれてきたんだもの。

猫ちゃん、うちに来てくれて、ありがとうね。

こんなあたしのわがまま・きままにつきあってくれる
伴侶や子どもたちにも、ありがとう。


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写真)リュウちゃん。性別はまだ不明。推定生後6週くらい。

   
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by udonge7030 | 2012-07-03 15:26 | 日々のあわ


酒と 歌が あるから