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桜梅桃李



ふたりで映画を

中3の息子と映画『探偵はBarにいる 2』を観に行く。
舞台は札幌、ススキノ。それだけの理由で観に行ったのだが(1は伴侶と観た)、
けっこうなバイオレンス。そういうのは苦手なので、「これは物語、これは物語…」
と自分に言い聞かせる。

おまけにおっぱいやおしりがたわわなラブシーンもあって、ちょっと気まずい。
ま、いいや。息子は大泉洋のファンなのだから。

お気に入りはドライヴシーン。
ちっちゃいポンコツ車で、樹々が色づいた峠を駆け抜ける様は
ルパーン三世を彷彿させる。
とぼけているけど、やるときはやる男・松田龍平のキャラが好き。

息子は最近、学校と部活だけは休まず行くが、それ以外はほとんど外出しない。
以前は誰でもいいから遊ぼうぜ! という感じだったのに。

たぶん、友だちがいないんだろう。
どうでもいいバカ話をする友だちはいるけれど、こころから一緒に過ごしたいと思える
彼や彼女はいないんだろうな。

だからたいてい本を読んだり、好きな野球チームについて調べものをしたり、
弟や猫をかまってごろごろしている。ひとにはそういう「溜め」の時間も必要だ。


さて、映画を観終わって、おなかが空いたというので寿司屋へ入った。
しかし、この男は遠慮というものを知らない。
生意気に美味しいものばかりよく食べる。

あたしは齢のせいか食が細くなってしまい、かわりに酒量が増えているので
気をつけている。最近はお肌の調子がよくない。

ぽつぽつ話をしながら、バカスカ食べて店を出る。
ときどきは、こうして1対1の時間を持ちたいと思う。

あたしはわがままなので、ポケモンの映画さえ観に行ったことがない。
野球もない。ぜんぶ伴侶が請け負っているのだ。

息子が小さなころ、『トーマスランド』へ行った写真がある。
しかし、写っているのは長男だけ。父子だけでお弁当を持って出かけたのだ。

その愛らしい写真を見るたび、胸がきゅうっとする。
いまや一緒にトーマスランドへ行ってくれる子どもはだれもいない。

子どもは待ってくれない。


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猫と三子。二枚めと三枚めとも言う。
by udonge7030 | 2013-06-06 10:59 | 日々のあわ
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酒と 歌が あるから