去る11月26日火曜日、友人に誘われ、紀伊国屋ホールで催された
リサイタル『荒野の渚ようこ』を拝見しました。
幕が上がると、そこには宇野亜喜良さんのイラストを体現したような世界が。
渚さんは細身にちっちゃなお顔。まっしろい肌。
華奢な指にはでっかい宝石。ライオンのような逆毛ヘアー。
フリフリでスケスケの黄色いパンタロン姿で登場です。
あたしが20代の頃親しんでいたアングラの小劇場やゴールデン街。
ムードとパンチの効いた女。そうそう、飲み屋の「ママ」っ感じ!
調べてみると、渚さんはゴールデン街にある『汀』(なぎさ)というお店の
正真正銘のマダムなのでした。
歌い手で飲み屋のママなんて、女の夢よね… とつぶやくと
ダンナ曰く、「飲兵衛で短気でこころの狭いママなんて居ないだろ」ですって。
プンプン失礼しちゃう。
舞台を盛り上げるハレンチな踊り子たち、合間のトークやゲストも素晴らしく、
渚さんの人望とキャリアを垣間見たような気がします。
なんといっても、本当にかわいい女性で、憧れてしまいました。
ときには少女のように可憐だったり、姐さんのようにキリっとした佇まいだったり。
お目当てはゲストの横山剣さん(クレイジーケンバンド)でしたが、
渚さんの歌謡曲の独自の世界観と迫力に酔いしれた夕べとなりました。
写真は渚さんのブログより拝借。新宿コマ劇場での公演の様子